ピリカのブログ

いわし

2020年7月末に兄弟のほっけと一緒に保護。生後5週くらいで500グラム。

灰色に汚れていて、ノミだらけでした。

預りスタッフのもとに2匹そろって移動して譲渡会デビューに向けて愛情たくさんもらいながら育ててもらいました。

とてもやんちゃで、預りスタッフの保護部屋を破壊しながら家猫ちゃん達と仲良く暮らしていました。

譲渡会にもデビューして一旦は兄弟そろってトライアルも決まりましたが、その矢先に白血病キャリアが発覚。

トライアル中止になりました。

せっかく2匹を家族に迎えたいと言ってくださったご家族様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

すぐに預りスタッフの元から代表宅へ戻ってきました。

白血病ウイルス検査キットの陽性の線は非常に薄いので、ウイルス量は少ないと思われます。

仔猫は早い時期に治療をすれば陰転する可能性もあるので、やってみようと。

病院の先生と相談してインターキャットでの治療を開始。

開始時期が4ヶ月で終了が7ヶ月になる頃でした。

痛い注射をがんばって15回射ちましたが、残念ながら陰転はしませんでした。

始めた月齢が遅かったのか?

奇跡が起きるのを願いましたが、叶いませんでした。

それでも2匹は元気で可愛らしいピリカの保護猫です。

個性として、全てを受け入れてくれる家族が現れるまでピリカにいればいいよ〜🤗

いわしとほっけの治療開始後に保護されたくえも、白血病キャリアで2ヶ月から治療を開始したので、この子はほとんどウイルスの線が見えなくなるくらい治療の効果がありました。

色々な情報をもとに手探りで治療をはじめましたが、いわしとほっけにはききませんでした。

しかし今後保護する仔猫達の対応の勉強になり、これからピリカが保護する仔猫達への対応方法に活かせます。

 1月31日にいわしのお腹が膨れてるのを見て、あれ食べすぎ?

うんちが出てない?

1日様子を見て次の日も膨らんだまま。

仕事から帰ってきて夕方みても大きい。

まさか腹水?

急いで病院にいき診察。

嫌な予感がする。

腹水を抜いて見ると黄色い液体。

FIPかも?

腹水を遺伝子検査に出して、4日後検査結果が出ました。

FIPウェットタイプ確定

まさか?なぜ?

免疫力向上を目指してインターキャットを注射していたのに発症するなんて。

FIPについては知識はありました。

不治の病

コロナウイルスの突然変異

有効な治療法がない。

海外の未承認薬が効果があったと聞くが、治療費が高額

余命が短い

FIPを発症する要因として、多頭飼育のストレスとありますがそれだけが原因ではないと思います。

ピリカでは、シェルターは持っていません。

預りスタッフが家猫と同じように、育ててくれています。

代表の家の2階が保護猫達のエリアで、フリーで生活しています。

仔猫保護時は数が増えますが、常に管理ができる頭数で生活しています。

1匹飼いの猫ちゃんも発症しているので、

その子の持った運なんだと。

辛いなぁ〜

寒い冬に白血病陰転を目指して、毎日仕事終わりに病院へ通って頑張ったのになぁ。

色々考えると涙が溢れてきます。

でも泣いてばかりいられません。

ピリカとしてできる事をやらなくちゃ。

すぐに先生と相談して、効果があった薬とサプリで治療を開始しました。

幸い食欲があったので、くすりとサプリをちゅ〜るに混ぜて食べてくれたので良かった。

極貧ボランティア団体ですので、保護活動をするにあたって自腹をきることは多々ありますが、今回ばかりは治療費の支援をお願いしようと。

スタッフ一同できる事を協力しあい、インスタやフェイスブックやホームページでいわしの治療費のご支援をお願いしました。

振り込みで寄付をしてくれた方や、譲渡会に支援品と一緒に寄付金を持ってきてくれた方、制作スタッフが作成した猫グッズを購入してくれた方々の暖かいお気持ちで、たくさんの寄付金があつまりました。

本当に感謝です。

ありがとうございました。

譲渡会の次の週から兄弟のほっけが風邪をひき、それがうつってから調子が悪くなってきました。

それまでは元気にご飯をたくさん食べて、遊んだりもしていましたが、急にご飯を食べる量が減り体重が落ちてきました。

腹水はまだMAXにはなっていなくて、呼吸も普通なので腹水は抜きません。

腹水には栄養価も溶け込んでいるため、抜いてもまた溜まるから抜く事がストレスになるからと。

薬やサプリも食べなくなり、シリンジであげると激しく抵抗。

これもストレスだなぁ〜と。

毎回葛藤しながら薬を飲ませていました。

食べる物もその日によって変わります。

「今日はささみを食べたぁ〜」

と喜び、次の日は食べない。

煮干を食べたぁ。

シーバのおやつを食べたぁと毎日一喜一憂しながら、何とかいわしが食べれるように工夫してあげています。

FIPウェットタイプの余命は発症後数日から数週間。

腹水を確認してから今日で30日目。

がんばってるいわし。

他の保護猫達も解ってるのか、おとなしく見守っている感じがします。

いわしのご飯だけいつもスペシャルで何でものってるご馳走だから、食べにきちゃいますが。

まだ虹の橋のたもとに行くのは早いよ。

いわし頑張れ〜

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