かすみあじちゃん
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2021年9月15日生まれ
サバ白・メス
臨月の妊婦猫を保護して家で出産をしたが、育児放棄で出産直後から人工保育
庭で野良猫にご飯をあげていたらお腹が大きくなってきて、どうしたら良いか分からないまま臨月を迎えた猫をどうにかしたいと相談が来た。
写真を見るともうすでにお腹がパンパンになっている。
TNRをして墮胎するのは可哀想。母猫にも負担がかかる。
スタッフに相談したら、産ませてあげたいとの意見が多数。
私は過去に妊婦猫を保護をして自宅出産をさせ、親がちゃんと育ててくれたのを経験していたので、今回も母親が育ててくれるなら仕事をしていても子猫は育つから可能だろうと考えて引き受けました。
しかし、環境の変化と外に出たい気持ちからか、保護をしてから毎晩鳴き叫び、10日経った深夜1時頃いつの間にか出産をしていました。
興奮しないようにケージにカーテンをかけていたので見えなかったのですが、息子が「子猫の鳴き声がする」と。
見たら産箱ではなくてケージの冷たい床にびしょびしょのまま産み捨てられていました。
へその緒も長くついたまま。
死んでしまう。助けなくちゃ。
でも人間の匂いがつくと食べたり放置されたりするから、手袋をして取り出して軽く拭き、母猫の産箱に戻そうとした瞬間に驚いた母猫が飛び出してトイレにぶつかりその衝撃で2匹目がぼとり。
またしても産み捨てられてしまいました。
母猫はパニックになっているのか?
子猫を舐めようとはせずに自分の毛づくろいだけをしていました。
それでも育ててもらわないと困ると思い、2匹目と一緒に毛布にくるみ母猫の側に置きましたが、舐めてもらえず初乳も飲めず。
その間に3匹目、4匹目と産まれ時間だけが過ぎていき深夜3時過ぎ。
一向に子猫の世話をしないので、このままでは子猫は死んでしまうと判断し、保護をしました。
そこから地獄の授乳の始まりです。
私が仕事の日はスタッフが朝子猫たちを迎えに来て連れて行き、日中ミルクをあげて夜に再び連れて来てくれる。
睡眠時間3時間で夜中と朝の授乳をこなし続け、途中子猫たちが死にそうになって病院に駆け込むこともありながら何とか譲渡会デビューできる2ヶ月まで育て上げました。
兄妹4匹欠けることなく育ってくれて良かった。
「あじ」シリーズで名前をつけました。
まるあじ、こがねあじ、しまあじ、かすみあじ。
まるあじは保護依頼主さんが1匹欲しいというので譲渡しました。
かすみあじは生まれつき後ろ左足の動きが悪くて力が入らない状態だったので、レントゲンを撮ってもらいましたが股関節の異常はなくて、恐らく神経だろうと。
全く動かないわけではないので、ほふく前進で移動することもでき、兄妹と同じように遊んでいます。ただ神経系の異常のため排泄のコントロールがうまくできません。
遊んでいて興奮すると漏れます。
現在大人になっても排泄コントロールができないため、1日に数回お尻を刺激して排泄を促します。
圧迫排尿ではありませんが、これをしないとそこら中におしっこをしてしまいます。
おむつをすると気持ち悪いのか、排泄自体を我慢してしまうため膀胱炎になりやすくなります。
「NPO法人 保護ねこピリカ」は静岡県裾野市で裾野市生活環境課と連携してTNR活動やねこの保護活動を行い、裾野市内で譲渡会を開催しているボランティア団体です。